グローバル化の象徴

日本経済の絶頂期は、1980年代になるでしょう。1970年代に二度のオイルショックがありながらも、省エネ対策でしのぎ切ったこともまた、大きな要素であったのかもしれません。しかし、1990年代初頭にバブル経済が崩壊し、以後、全体的な低迷状態です。皮肉にも、そういう低迷状態から抜け出すために、グローバル化経済が進められていったと見ることもできます。

その先頭に立っているのが、金融やIT分野になるでしょう。けれども、自動車もまた、その中に含まれるのかもしれません。一説によれば、日本の自動車市場は欧米に次ぐ世界第三位の規模であり、なおかつ、関税がかけられていないようです。そのため、外車が市場に参加しやすい面があるようです。これは、バブル崩壊などに関係なく、日本の文化的な背景もあるのかもしれません。つまり、戦前はイギリス、戦後はアメリカ製の車が人気を呼んでいました。今では、様々な外車があり、多様化しているようであり、外車を持っていれば、社会的ステータスが高い、という固定観念のようなものも薄れたようです。しかし、車種によって、まだまだそういうステータスの意識が強い面もあるようです。そうは言っても、日本の自動車市場は、巨大なもので、生産側から見た市場は、すでに海外へも販路を伸ばしているようです。

今では、メーカーのグループだけで、新車の生産、販売、中古車の買取、工場での修理、再販などができるようです。その中には、海外を専門に販路を確保している企業もあるようです。それだけ、日本国内が飽和になったとの指摘もあるようです。そうは言っても、日本車のみならず、輸入車なども数多くあり、様々な人が、日々走行させています。これを鑑みれば、輸入車の買取もまた、今後もますます伸びて行くことでしょう。しかも、今の時代は、グローバル経済でもあり、外資系企業が日本でビジネス展開することも、当たり前のようになっています。もちろん、市場参入に対する壁が、分野によっては、まだまだ開放されていない面があり、それに対する賛否の議論があることも、確かなことです。そうは言っても、グローバル化の時代であれば、輸入車の買取もまた、当たり前のことなのでしょう。

いずれにせよ、外車を購入することも、今では容易となっています。インターネットでも車の購入が可能となり、それだけ、国境の壁も、低くなっているのかもしれません。